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※幻夜 [本・コミック]

2部作目と言われているので、白夜行の次は幻夜を読まないわけには^^  

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  • ショップ: 楽天ブックス
  • 価格: 1,000 円

  • 阪神・淡路大震災のあと、瓦礫の中で出会ったふたり。
    自分の父親の葬儀に来ていた叔父から借金の返済を迫られていた雅也は
    直後の震災で息も絶え絶えになった叔父を殺害したが、
    その近くでじっと見ていた女性がいた。
    新海美冬と名乗る彼女が見ていたか見てなかったのか不安なまま
    彼は彼女の提案どおり行動を共にする。
    うちらは闇で生きる運命共同体やでという彼女を信じて
    雅也は悪に手を染めていく。

    雪穂=美冬 というのは感じられますが、
    雪穂がそうせざるを得なかった理由は少し理解できますし、
    謎めいた雰囲気に魅了もされますが。
    この美冬の凄まじさは理解の範囲を超えてますね。
    ただの普通の悪女としか思えません。
    自己中心的で自分の美貌に異常に自信がある嫌な女ですね。

    亮司は幼い頃から雪穂を見ていて、僕がなんとしても彼女を守らねば。
    という信念を持っていて、彼女のそばにはいつも彼が影のように寄り添っていた。
    ・・光と影という、立場は違っても対等な関係でそこにはお互いの愛もあるように思えましたが、
    幻夜の雅也は弄ばれただけの男のひとり、美冬の駒のひとつに過ぎない。
    どうして彼が美冬にここまで翻弄されながらついていったのか、バカにしか見えないんですね。
    白夜行と比べて、この男女の関係がつまらなかったです。
    幻夜ではバカな男がいっぱい出てきますが^^

    終盤で、美冬をスカーレット・オハラのようなひとと
    風と共に去りぬのスカーレットにたとえてありますが、
    美しいスカーレットがなりふり構わず、何としても守りたかったタラの地。
    美冬は何を守りたかったのか、(描かれてないのでは?)。

    こうまでして消したかった過去に、いったい何があったのか。
    1部の続きとして読んでも必要性が思い浮かばないのですが。

    後書きを読むと3部作目に続きそうな。。
    続いて貰わないと、どうにも消化不良気味^^ですが、
    まだ出ていないので、次は
    たぶんスッキリなガリレオシリーズを読んでみようかな~と思います^^

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